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ザックの重さは体重の何%まで

最終更新 2026年8月31日

物差しは1本ではなく、泊まり方で2本、体重を使うかどうかでもう一度分かれます。 日帰り・小屋泊は体重の10 / 15 / 20%、テント泊は18 / 25 / 32%。 数字は持ち物アプリ「山じたく」の判定用です。

どちらの物差しを当てるか

日帰り・小屋泊 体重の何% 軽め ちょうどよい やや重い 重すぎます 10% 15% 20% テント泊 体重の何% 軽め ちょうどよい やや重い 重すぎます 18% 25% 32% 体重60kgの人が15kgを背負うと 日帰り・小屋泊の物差し 重すぎます テント泊の物差し ちょうどよい
1g超えた瞬間に次の段階へ落ちます。

2本に割れるのは、テント・シュラフ・マットが削りようのない重さだからです。 テント泊では数kgが確定し、日帰りと同じ線なら全員が「重すぎます」になります。

体重を入れたくないなら、絶対量(kg)の物差しに切り替わります。日帰り・小屋泊は6 / 10 / 15kg、テント泊は10 / 15 / 19kg。

体重60kgで13.0kgなら、入れれば「重すぎます」、入れなければ「やや重い」。 日帰り・小屋泊では絶対量のほうが緩く、体重が軽い人ほど甘く出ます。

数えるのは装備・献立・水の3つだけ

ザックに入れて量る 装備 献立 水 着ていくものは数えない 登山靴 950g 行動用パンツ 280g ベースレイヤー 150g 帽子 80g 靴下 70g 腕時計 60g 合計 1.6kg → 混ぜると判定が1段階まるごとずれる ザック本体だけは「着ていく」に移せない 外すと1kg近くが合計から消える
水は1ml = 1gです。500mlのボトル1本で500gは、防寒着1枚(350g)より重い量です。

着ていくものが1gも入らないのは、身につけている限り肩に乗らないからです。 図の内訳は高尾山の日帰り想定です。

ごく普通の一式は、どこに着地するか

既定の持ち物リストの実測(行動6時間/体重は最終行のみ68kg、ほかは60kg)
行き先と日程物差し背負う重さ体重比と判定
高尾山599m・日帰り・5月日帰り・小屋泊8.3kg(うち水2.0kg)13.8%「ちょうどよい」
白馬岳2932m・1泊2日・小屋泊・8月日帰り・小屋泊12.0kg(うち水2.5kg)20.0%「重すぎます」
槍ヶ岳3180m・2泊3日・テント泊・8月テント泊18.5kg(うち水3.5kg)30.9%「やや重い」
北アルプス9泊10日・テント泊(体重68kg)テント泊21.3kg31.3%「やや重い」

2行目の12.0kgは、画面には四捨五入して「体重の20%」と出ます。 しきい値を10g超えているので、判定は「重すぎます」です。 夏の北アルプスに1泊、何も足していない普通の一式が、この線のすぐ上に着地します。

4行目は絶対量で見ると19kgを超え、「重すぎます」に割れます。 テント泊の2例は献立が空のままの数字です。

重さの正体は、ザック本体・寝るもの・水

槍ヶ岳2泊3日テント泊 18.5kg の内訳 ザック 1,900g テント 1,600g シュラフ 1,050g マット 400g 水 3,500g この5点で8,450g 総重量の46% 削る余地は「泊まる」ことそのものに埋まっている。 小物を1つ抜くより、寝具か水か日程を見直すほうが早い
寝る3点(テント・シュラフ・マット)だけで総重量の16.5%、厳冬期1泊2日は19.1%、9泊10日は14.3%です。

ザック本体は容量に連動して、900gから2,300gまで開きます。

ザック本体の容量めやすと重量(泊まり方と泊数だけで決まる/標高は見ない)
泊まり方泊数容量めやす本体重量
日帰り(泊まらない)泊数を問わず同じ20〜30L900g
小屋泊日帰り・1泊2日30〜40L1,300g
小屋泊2泊3日・3泊4日35〜45L1,500g
小屋泊4泊5日以上40〜50L1,700g
テント泊日帰り・1泊2日45〜55L1,700g
テント泊2泊3日・3泊4日50〜65L1,900g
テント泊4泊5日以上60〜75L2,300g

水は日数を掛けず、何泊しても1日分だけです(テント泊のみ炊事と翌朝のぶん1,000ml上乗せ)。 1日分は500ml単位に切り上げ、体重60kg・行動6時間なら夏2,500ml、春秋2,000ml、冬1,500mlです。

夏の水だけで体重の4.2%、判定の1段階ぶんに近い量です。 水場がある山なら、汲む場所を決めるだけで判定が変わり得ます。

早見表

中身を全部詰めて水も入れ、着ていくものは外して量ります。

判定の早見表(上半分が日帰り・小屋泊の物差し、下半分がテント泊の物差し)
物差し判定体重比体重60kgなら体重を使わない場合
日帰り・小屋泊軽め0〜10%0〜6.0kg0〜6.0kg
ちょうどよい10%超〜15%6.0〜9.0kg6.0〜10.0kg
やや重い15%超〜20%9.0〜12.0kg10.0〜15.0kg
重すぎます20%超12.0kg超15.0kg超
テント泊軽め0〜18%0〜10.8kg0〜10.0kg
ちょうどよい18%超〜25%10.8〜15.0kg10.0〜15.0kg
やや重い25%超〜32%15.0〜19.2kg15.0〜19.0kg
重すぎます32%超19.2kg超19.0kg超

境界は「以下」で判定します。体重60kg・日帰りの9.0kgちょうどは「ちょうどよい」に残ります。

判定が出たあと、何をするか

日帰り・小屋泊で「やや重い」なら、下りの膝と終盤の集中力に効いてきます。 「あると快適」なものから見直す段階です。

「重すぎます」は転倒・膝の故障・行動時間の超過につながります。 水は途中で汲む、共同装備を分ける、日程を見直す、の順で考えます。

テント泊で「やや重い」なら、見直すのは寝る3点と共同装備の分担です。 「重すぎます」なら、小屋泊への切り替えまで検討します。 ただし物差しは厳しい10/15/20%の側へ移りますが、それでも総重量は大きく下がります。

「軽め」なら余裕があります。防寒着や非常食をもう一段しっかりさせても背負えます。

品目ごとのグラム数は一般的な製品のおおよその値です。 1段階ずらすには段階の幅ぶん、体重60kgなら日帰り・小屋泊で3.0kg、テント泊で4.2kgの差が要ります。 境界に近いほど、量る手間は報われます。