材料費は、使う重さ ÷ 100 × 100gあたりの単価 × 季節の倍率で決まります。 旬なら0.75倍、旬の真裏の季節なら1.35倍。値段は全国のスーパーの平均的な相場をもとにした概算です。
旬を選ぶ効き目は、その料理の主役が何かでほとんど決まります。
季節は春が3〜5月、夏が6〜8月、秋が9〜11月、冬が12〜2月です。
| 食材の旬と、いま買う季節の関係 | 倍率 | 大根(冬が旬・25円/100g)の場合 |
|---|---|---|
| 旬にあたる | 0.75 | 冬 → 18.8円/100g |
| 旬の隣の季節 | 1.00 | 秋・春 → 25.0円/100g |
| 旬の反対の季節 | 1.35 | 夏 → 33.8円/100g |
| 旬が設定されていない食材 | 1.00 | 玉ねぎ・鶏もも肉・卵などは通年で動かない |
旬がひとつの食材の一年は、3か月が0.75、6か月が1.0、割高になるのは残りの3か月だけ。旬を外したから高いのではなく、真裏の季節だけが高いのです。
旬があるのは299品目のうち113品目。野菜は94品目中76品目、魚介は42品目中33品目、肉は29品目のうち鴨肉の1品だけ。残る3品目はそうめん・餅・木の芽です。
ところが金額の内訳は別で、1500品を四季ならしで足すと野菜29.9%、肉24.8%、魚介22.2%。金額の半分近くを肉と魚が持っていくのに、季節で動くのはほぼ魚だけです。だから料理ごとの振れ幅は、主役の食材で決まります。
| 主役の食材 | 収録数 | いちばん安い季節といちばん高い季節の比(中央値) |
|---|---|---|
| 魚 | 133品 | 1.59倍 |
| 魚介(えび・貝・いかなど) | 180品 | 1.39倍 |
| 野菜 | 535品 | 1.31倍 |
| 卵 | 79品 | 1.12倍 |
| 豚肉 | 172品 | 1.11倍 |
| 鶏肉 | 175品 | 1.11倍 |
| 大豆製品 | 130品 | 1.10倍 |
| 牛肉 | 72品 | 1.06倍 |
全体では1.21倍が中央値。季節でまったく動かない料理も120品(8.0%)あります。なお299品目のうち17品目は入手しにくい扱いで、旬の割引がかかっても近所の店に無いことがあります。
| 料理 | 主役(旬) | 春 | 夏 | 秋 | 冬 | 惣菜・外食の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ぶり大根 | ぶり(冬)・大根(冬) | 441円 | 581円 | 441円 | 341円 | 700円 |
| 鮭のムニエル | 生鮭(秋) | 485円 | 390円 | 305円 | 372円 | 550円 |
| 鶏の唐揚げ | 鶏もも肉(旬なし) | 261円 | 261円 | 261円 | 261円 | 480円 |
鮭のムニエルが春に高いのは、1.35が旬(秋)の反対の春にだけかかるからです。夏と冬で18円ずれるのは、レモン50gの旬が冬だから。主役以外の食材にも旬はあります。
原価率は、1人あたりの材料費を、惣菜や外食で買った場合の1人分の目安価格で割ったものです。1500品の中央値は62.1%。60%前後は「安い」ではなく「ふつう」です。
| 献立での位置 | 収録数 | 1人あたり材料費(中央値) | 原価率(中央値) | 季節による振れ幅 | 季節による金額差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 主菜 | 597品 | 343円 | 63% | 1.13倍 | 44円 |
| 副菜 | 486品 | 154円 | 64% | 1.32倍 | 42円 |
| 汁物 | 214品 | 156円 | 56% | 1.27倍 | 30円 |
| 主食 | 203品 | 263円 | 59% | 1.10倍 | 27円 |
主菜597品のうち、豆腐・卵・野菜が主役のものは80品。そのうち35品が原価率50%を切ります。肉や魚が主役の主菜は、50%を切るものがどれも2割に届かないので、外食との差がいちばん開くのは、豆腐・卵・野菜の主菜です。
季節に振り回されるのは主菜(1.13倍)より副菜(1.32倍)です。ただし金額では44円と42円で、ほぼ並びます。
100gあたりの見積もり単価です。太字は旬にあたる季節を指します。旬が二つある食材(キャベツ・にんじん・なす・さばなど11品目)は、旬でない季節がどちらかの旬の隣にあたるので、1.35が一度も出ません。
| 食材 | 旬 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大根 | 冬 | 25.0円 | 33.8円 | 25.0円 | 18.8円 |
| 白菜 | 冬 | 25.0円 | 33.8円 | 25.0円 | 18.8円 |
| ほうれん草 | 冬 | 90.0円 | 121.5円 | 90.0円 | 67.5円 |
| キャベツ | 春・冬 | 22.5円 | 30.0円 | 30.0円 | 22.5円 |
| にんじん | 秋・冬 | 40.0円 | 40.0円 | 30.0円 | 30.0円 |
| トマト | 夏 | 70.0円 | 52.5円 | 70.0円 | 94.5円 |
| きゅうり | 夏 | 60.0円 | 45.0円 | 60.0円 | 81.0円 |
| なす | 夏・秋 | 60.0円 | 45.0円 | 45.0円 | 60.0円 |
| じゃがいも | 秋 | 54.0円 | 40.0円 | 30.0円 | 40.0円 |
| しめじ | 秋 | 81.0円 | 60.0円 | 45.0円 | 60.0円 |
| レモン | 冬 | 120.0円 | 162.0円 | 120.0円 | 90.0円 |
| 生鮭 | 秋 | 405.0円 | 300.0円 | 225.0円 | 300.0円 |
| さば | 秋・冬 | 200.0円 | 200.0円 | 150.0円 | 150.0円 |
| ぶり | 冬 | 350.0円 | 472.5円 | 350.0円 | 262.5円 |
| 玉ねぎ | なし | 35.0円 | 35.0円 | 35.0円 | 35.0円 |
| 鶏もも肉 | なし | 150.0円 | 150.0円 | 150.0円 | 150.0円 |
| 卵 | なし | 45.0円 | 45.0円 | 45.0円 | 45.0円 |
買い物の場では順番が三つ。まず主役を見る——肉なら季節は考えなくていい、魚なら旬で1.5倍前後の差。次に真裏の季節だけ避ける——春の食材は秋、夏の食材は冬。最後に副菜に時間をかけない——割合ではよく動きますが、金額では一皿40円ほどの話です。