危ういのは数えている最中ではなく、数え終わった直後です。 画面に数字は出ているのに、どこへどう書き写すかは決まっていない。カウンターアプリ(Counter1234)がCSVに何を残すかを手がかりに、その場の数を後から使える記録に変えるには何が要るのかを並べます。
CSVに書き出されるのは、メモリ枠に入っている数だけで、数え終わったら枠に入れるひと手間が必ず要る作りです。
例外は連携です。枠の名前か数量をダブルタップすると連携し、以後カウントが動くたびに枠の数量と保存日時が上書きされます。同時に1枠だけで、連携解除のボタンで外れます。
連携を付けた瞬間だけは向きが逆で、カウントが枠の値に置き換わります。47まで数えている途中でダブルタップすればその47は消えるので、連携は数え始める前に付けます。
枠は最初に3つあり、最大100まで増やせます。先頭3つは削除できないので、データ行が0行になることはありません。
| 列 | 見出し | 中身 | 空欄になるとき |
|---|---|---|---|
| 1 | 番号 | 画面の並び順の通し番号(1から) | 空欄なし |
| 2 | 名称 | 付けた名前。未入力なら「メモリ1」などの既定名 | 空欄なし |
| 3 | カウント | その枠に入っている数 | 数量が未設定のとき |
| 4 | 保存日時 | yyyy/MM/dd HH:mm:ss 形式の時刻 | 日時が記録されていないとき |
書き出したファイルは共有画面に渡されるだけで、送った先に届いて初めて記録になります。
「いつ数えたか」は後から思い出せません。
| 操作 | 枠の数量 | 保存日時 |
|---|---|---|
| 「保存」を押す | 今のカウントで上書き | その時刻に更新 |
| 数量を長押しして手入力 | 入力した値になる | その時刻に更新 |
| 値の入った枠に連携を付ける | 変わらない(カウントがその値に置き換わる) | カウントが動けば更新 |
| 空の枠に連携を付ける | 0が入る(カウントも0になる) | その時刻に更新 |
| 連携中にカウントが動く | 動いた値で上書き | 動くたびに更新 |
| 「呼出」を押す | 変わらない | 変わらない |
| 名前を変える | 変わらない | 変わらない |
| 数量を削除する | 未設定に戻る | 消える |
呼出は枠からカウントへ値を戻す操作なので、枠のほうは動きません。保存日時は「この数がいつのものか」を答える列で、行を触った時刻ではありません。
表の後半は連携していない枠の話です。連携中はカウントが変わる経路すべてで連携枠が上書きされ、付けたまま別のものを数え始めると前の数は残りません。
1列目の番号は固有の番号ではなく、そのときの並び順から作られます。既定名も同じで、4番目の枠は「メモリ4」です。
4番目の枠を消すと、5番目だった枠が4番になり、既定名も「メモリ4」に変わります。先週のCSVの「4, メモリ4」と今日のものが、別のものを指しうるということです。
対策は数える前に名前を入れることだけです。名前は片方の初期化では消えず、引用符で守られるので、場所や単位まで含めて書けます。
| 項目 | 枠・名称を残して数量のみ初期化 | すべてを初期化 |
|---|---|---|
| カウント | 0 | 0 |
| 増減の4つの値 | 既定に戻る(1/10/−1/−10) | 同じ |
| 音量キー・振動 | すべて有効に戻る | 同じ |
| 枠の数量 | すべて未設定になる(連携枠を除く) | すべて未設定になる |
| 枠の名称 | そのまま残る | 消える |
| 枠の数 | そのまま | 3枠に戻る |
| 保存日時 | 残る(連携枠は更新される) | 消える |
| 連携 | 残る | 外れる |
| 実行前の確認 | なし | あり |
数量のみの初期化で気をつけること
保存日時は消えないので、カウント欄が空で日時だけ残る行ができます。空欄は「まだ数えていない」ではなく「今は数量が入っていない」と読みます。
連携も外れません。この初期化はカウントを0に戻すので、その動きを連携が拾い、連携枠だけは未設定にならず0と初期化した時刻が書き込まれます(初期化の前からカウントが0なら、動きがないので未設定です)。次に数えるなら、先に連携解除を押します。
取り消せるのはカウントの値だけで、直近50回分までです。枠の中身は戻りません。
やり方ごとに、得意なところと落ちるところがはっきり分かれます。
| 観点 | 紙にメモ | 表計算に直接入力 | カウンターからCSV |
|---|---|---|---|
| 数えながら手が使えるか | 書く間は止まる | 打つ間は止まる | 音量キーで数えられる |
| 時刻 | 自分で書かないと残らない | 自分で入れないと残らない | 保存した操作の時刻が入る |
| 集計への持ち込み | 入力し直しが必要 | そのまま使える | そのまま開ける |
| 列の自由度 | 自由 | 自由 | 4列に固定 |
紙の弱点は、時刻と書き写しです。表計算は列を好きに作れますが、片手で数えながら打つのは無理があります。
CSVの4列は少なく見えますが、列が固定で日時の書式も一つなので、機械がそのまま読めます。
後から使える記録に変えるのに要るのは、三つです。数えた区切りを打つ操作、その区切りに自動で入る時刻、そして番号ではなく名前で引ける見出し。