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棚卸しの段取り

最終更新 2026年8月31日

棚卸しが合わないのは、たいてい数え方ではなく段取りのせいです。 数え始める前に「単位」と「区画」を決めておくと、合わない原因のほとんどが消えます。

決める 単位と区画 数える 区画ごとに 突き合わせる 帳簿との差 時間がかかるのは「数える」。 でも狂いが生まれるのは「決める」。
この順で進めれば、合わなかったときに探す場所が限られます。
1

単位を先に決める

いちばん多い失敗が、数えた回数と、知りたい数がずれていることです。 「1袋10本」を袋で数えて、あとから10を掛ける。入数を1つ間違えると、その品目が丸ごと狂います。

あとで掛ける × 10 = 30 ? 袋を数えてから掛ける。掛け違いが全部に効く 最初から本数で数える +10 +10 +10 = 30 1押し=10本と決めておけば、ずれても1押しぶん
入数が2種類ある品番は、枠そのものを分けます。

数える道具の側で幅を変えられるなら、1押し=実際に知りたい単位にしておきます。 Counter1234 は4つのボタンそれぞれに整数を割り当てられ、負の数も入ります。 袋とバラが混ざる棚なら、袋用のボタンに10、バラ用に1を入れておけば、どちらを押しても合計は本数のまま積み上がります。

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区画に割る

棚をひと続きで数えると、どこまで数えたか分からなくなります。 1区画は「数え直しても惜しくない量」にします。境界が物理的にはっきりしているところで区切ります。

A-1 ✓ 48 A-2 ✓ 120 A-3 数え中 18 A-4 未設定 区画ごとに数え終えたら、名前を付けて控える。 0へ戻すのは、数字の右の「リセット(長押し)」。 → 途中でやめても、どこから再開するかが残る
区画の名前は、棚札の表記をそのまま使うのが確実です。

Counter1234 なら、区画名を付けたメモリ枠に保存し、数字の右の「リセット(長押し)」で0へ戻す、の繰り返しになります。 枠は最初3つで、必要なだけ増やせます(最大100)。 数え始める前に区画のぶんだけ枠を作って名前だけ付けておけば、値の入っていない「未設定」の枠が、そのまま未着手の一覧になります。

3

数えるときは、画面を見ない

数えながら画面を確認する動作そのものが、対象から目を離させます。 手が塞がる場面では、物理の音量ボタンでも数えられます。 ただし0.13秒より短い間隔の連続入力は捨てられるので、連打せず1回ずつ手ごたえを確かめて押します。

数え間違いに気づいたら。 Counter1234 は直近50回まで取り消せます。数え直しにならずに1押しぶんだけ戻せるかどうかが、 実際の作業では効いてきます。

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帳簿と突き合わせる

差が出たら、まず数え間違いか、実際に無いのかを分けます。 区画ごとに控えてあれば、合わない区画だけを数え直せます。全部やり直す必要はありません。

区画 帳簿 実数 差 A-1 48 48 — A-2 120 120 — A-3 40 30 -10 ← ここ 差の出た区画だけを数え直す。全部やり直さない。 差が1単位ぶんに近いときは、単位の取り違えを先に疑う。
帳簿側の数も同じ単位に直してから並べます。単位が違えば差は必ず出ます。

記録をあとで使うなら、CSVに書き出せます。出るのは番号・名称・カウント・保存日時の4列です。 1回ごとの操作履歴ではなく、控えた枠の一覧が出ます。

0に戻す操作は、消える範囲が違う

次の区画に移るときに押すのは、数字の右にある「リセット(長押し)」です。 ほかに2種類の初期化があり、消える範囲が違います。とくに 「枠・名称を残して数量のみ初期化」は確認なしでその場で実行され、 増加数の設定まで既定に戻ります。

操作カウント増加数の設定枠と名称枠の保存値
リセット(長押し)0そのままそのままそのまま
枠・名称を残して数量のみ初期化0Vol- = 1、Vol+ = 10、修正用 = -1 / -10 に戻るそのまますべて空
すべてを初期化0Vol- = 1、Vol+ = 10、修正用 = -1 / -10 に戻る空の3枠に戻るすべて消える

品物の状態別・早見表

単位と区画の決め方は、品物がどう持たれているかでほぼ決まります。 「ボタンの割り当て例」はこの記事で想定した値であり、推奨値ではありません。

品物の状態数える単位ボタンの割り当て例区画の目安気をつけること
バラのみの小物(ビス、部品)1個Vol- = +1、Vol+ = +10引き出し1杯、箱1つまとめ掴みは数を固定する
入数の決まった袋とバラの混在本数に統一Vol+ = 入数(例 +10)、Vol- = +1品番ごと入数が2種類あるなら枠を分ける
ケースで動く品(飲料、資材)ケースVol- = +1、修正用 = -1パレット1枚、棚1段端数のバラは別の枠にする
重量で管理する品(粉、液体)数えず計量する容器の本数だけ Vol- = +1保管庫1つ開封済みを数に入れるか決める
高額・少数(貴金属、鍵、機器)1点Vol- = +1、修正用 = -1什器1つ、保管庫1つ二人で別々に数えて突き合わせる
陳列中の商品(売場)販売単位Vol- = +1、Vol+ = 列数ゴンドラ1本、棚1段通路の反対側とエンドを一覧に入れる