「外す」と「立て替え」は、どちらも全員では割りません。違うのは精算への入り方です。 外した分は誰にも請求しません。立て替えは、2人のあいだだけで動くお金です。
支払者も参加者に入っていれば、自分の分だけ引かれた残りが受け取り分になります。外した分も会計の総額としては表示されますが、誰かに請求する数字にはなりません。立て替えの2人が会計の参加者かどうかは関係ありません。
自分用の買い物は、後から引くのではなく先に抜きます。会計額から自分用の分を引いた残りに税とチップをかけ、税込みになった合計にカード手数料をかけ(定額なら掛けずに足し)、最後に人数で割ります。
5,000円の会計、そのうち1,000円が自分用、税10%、参加者2人という例です。
| 段 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 会計額 | 入力した額 | 5,000円 |
| 自分用を抜く | 5,000 − 1,000 | 4,000円 |
| 税 | 4,000 × 10% | 400円 |
| 割り勘の対象 | 4,000 + 400 | 4,400円 |
| 1人あたり | 4,400 ÷ 2 | 2,200円 |
税400円は4,000円にかかっていて、5,000円にではありません。5,000円に10%をかけてから1,000円を引くと1人あたりは2,250円になり、正しい2,200円との差50円を相手に多く払わせてしまいます。
外す金額とは別に、その金額にだけかける「加算率」を持たせます。
外した分の実費 = 金額 + 金額 × 加算率 ÷ 100
加算率は割り勘側の税率と同じである必要はありません。同じレシートでも、食品と日用品で税率が違ったり、外した分にはサービス料がかからなかったりするからです。欄は別に分かれていて小数第3位まで入り、何もかかっていないなら0のままで構いません。
支払者以外の人が自分用に買ったものは、この枠では扱えません。会計を分けて記録するか、次に述べる立て替えとして残すことになります。
会計の金額には混ぜず、「貸した人」「借りた人」「金額」の3点を、その会計にぶら下げて別に記録します。立て替えにも外した分と同じしくみの加算率を付けられますが、率は連動せず1件ごとに別々に指定します(新しい行の初期値は0%です)。立て替えたものにその場の税が乗っていたなら税ごと返してもらうのが筋なので、式は外した分とまったく同じです。
| 入力した金額 | 加算率 | 実際に動く額 |
|---|---|---|
| 500 | 0% | 500 |
| 500 | 8% | 540 |
| 1,000 | 10% | 1,100 |
通貨も1件ごとに選べます。精算のときは、その行の通貨から精算用の通貨へ換算されてから足されます。
迷うのは、目の前の1行を「外す」に書くか「立て替え」に書くかです。判断の基準は、そのお金が誰と誰のあいだで動くかだけです。
| 場面 | どちらに書くか | 割り勘の対象 | 加算率の使い方 |
|---|---|---|---|
| 支払者が同じ会計で自分用の日用品も買った | 外す | 入らない | その品にかかった税の率 |
| 支払者だけが追加で飲んだ1杯 | 外す | 入らない | 飲食にかかる税やサービス料の率 |
| 券売機で他の1人の分だけ先に払った | 立て替え | 入らない | その券に税が乗っていれば入れる |
| 他の1人のチケット代を現地通貨で出した | 立て替え | 入らない | 行の通貨を現地通貨にして入れる |
| 全員で食べた料理 | どちらでもない | 入る | 会計側の税・チップとして足す |
外すのは「自分のために自分が払った分」、立て替えは「相手のために自分が払った分」。前者は誰にも請求しないので精算に入らず、後者は相手1人に請求するので精算に入ります。